Iが足りない。
- Hiro-univ.Phoenix
- 4月16日
- 読了時間: 2分
関係者の皆様、お世話になっております。PT班リーダーの檜垣諒です。
作業の息抜きに少しブログに顔を出させていただきます。
(息抜きにしてはかなり長文になってしまった・・・)
先日、FAの先生の勧めで広島工業大学学生フォーミュラ様を見学させていただく機会がありました。
製作中のフレームや昨年度マシンの技術的な話のみならず、広工大メンバーの方々が各々考えていることのレベルの高さや、活動に対して向き合う姿勢の凄みに圧倒されながらも、
どこか新入生の頃のワクワク感と似たものを感じ、強力なモチベーションとなりました。
広島工業大学学生フォーミュラの皆様、本当にありがとうございました!
・・・いやしかし、弊チームは何かを測定して「評価」するための環境が著しく不足しているように感じる。というか実際そう。
環境に文句を言うつもりはありません。環境は作ってしまえばいいのだと。
ということで、「簡易エンジンベンチ台」の設計を進めているという話です。(やっと本題)
エンジンの加速トルクを計測したりFIセッティングしたりできるエンジン台を作ってしまおうという発想です。
構造は単純で、駆動する車軸に十分な大きさのI(イナーシャ)を持った円盤を取り付けます。

CADソフト「SOLIDWORKS」で設計・検討中
ここで肝心になるのが、Iのサイズの決定です。
Iは大きければ大きいほどいいですが、重くなると嫌です。(重い愛は嫌いじゃありません)
Iは円盤の半径の2乗に比例するため、「半径をデカくすればいいじゃん」という話になりますが、そうすると今度は遠心力により円盤内周付近の応力が増大し、円盤がかなり危険な壊れ方をする恐れが出てきます。(内側から裂けて吹っ飛びます)
遠心力による円盤の「バースト」や車軸の太さも影響する「危険速度」、締結のための円孔による「応力集中」に注意しながらイナーシャのサイズを決定する作業は難解です。
あとは加工・組立て上の問題のクリアチェックもあります。
FAの先生や大学工房の方にも相談させていただきながら進めて参ります。
他にチームのためにすべきことはあります。一度冷静になってこれを作ることで得られる効果を、時間や費用と天秤にかける時間も必要であり、中断も覚悟で進めて参ります。
環境を作れる環境に感謝しながら、頑張って参りたいと思いますm(_ _)m
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